世界最高の日本文学 こんなにすごい小説があった 光文社新書

許光俊

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334033262
ISBN 10 : 4334033261
フォーマット
出版社
発行年月
2005年10月
日本
追加情報
:
18cm,226p

商品説明

珠玉の名編から、戦慄の怪作まで―あなたの小説観・人生観を根底から変える12編。

小説を読むコツ
岡本かの子『鮨』―初恋のせつなさ
森鴎外『牛鍋』―陰惨なすきやき
三島由紀夫『憂国』―セックスと切腹の童話
泉鏡花『外科室』―完璧至純の恋愛
武者小路実篤『お目出たき人』―日本文学史上最悪の主人公はこれだ
川端康成『眠れる美女』―ノーベル賞作家はダジャレがお好き
谷崎潤一郎『少年』―世界に稀なヘンタイ文豪
江戸川乱歩『芋虫』―ジットリ粘りつく悪夢
嘉村礒多『業苦』―世界最高のウジウジ文学
夢野久作『少女地獄』―整形手術で本当に幸せになれますか?
小林多喜二『党生活者』―革命のためなら鬼になります
岡本かの子『老妓抄』―人生のはかなさ

内容詳細

珠玉の名編から、戦慄の怪作まで―あなたの小説観・人生観を根底から変える12編。

目次 : 小説を読むコツ/ 岡本かの子『鮨』―初恋のせつなさ/ 森鴎外『牛鍋』―陰惨なすきやき/ 三島由紀夫『憂国』―セックスと切腹の童話/ 泉鏡花『外科室』―完璧至純の恋愛/ 武者小路実篤『お目出たき人』―日本文学史上最悪の主人公はこれだ/ 川端康成『眠れる美女』―ノーベル賞作家はダジャレがお好き/ 谷崎潤一郎『少年』―世界に稀なヘンタイ文豪/ 江戸川乱歩『芋虫』―ジットリ粘りつく悪夢/ 嘉村礒多『業苦』―世界最高のウジウジ文学/ 夢野久作『少女地獄』―整形手術で本当に幸せになれますか?/ 小林多喜二『党生活者』―革命のためなら鬼になります/ 岡本かの子『老妓抄』―人生のはかなさ

【著者紹介】
許光俊 : 1965年東京都生まれ。慶應義塾大学で美学、東京都立大学でドイツ文学を学ぶ。現在慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 服部 さん

    内容もさることながら、この人の文章はとても読みやすいので、あまり新書を読まない人にも自信を持ってオススメしたい。全部で12の短編小説(全て近代文学)を紹介する本であるが、作品の前後できちんと関連性があり、一つひとつが独立していない点でも面白いと思った。特に、谷崎潤一郎の「少年」と江戸川乱歩の「芋虫」は、今まで読んだ近代文学作品の中ではかなり面白い作品だと思っていたが、人にはそのことを言えないと思っていた作品でもあったため、この本を読んで非常に救われた気持ちになった。

  • さきん さん

    本書のターゲットは日本文学だ。正直言って、日本文学は、世界的に見ても相当いい。せっかく日本語ができるのだもの、おもしろい日本文学を読まないなんて、宝の山を素通りするようなもの。本書を書きながら、「どうして、これが外国語に翻訳されないんだろう、もったいない」と何度も思ったほどなのだから。本書は解説書でも研究書でも批評でもなく、「お客さん、いい子いますよ」と声をかけるキャバクラの呼び込みみたいなもの。「ちょっと信じて、この店に入ってみるか」、そう読者が思ってくれれば、私としてはしめしめである。

  • medaka さん

    5★著者いわく、本書は「お客さん、いい子いますよ」と声をかけるキャバクラの呼び込みみたいなもの、らしいです。「ホントに〜?」とニヤニヤしながら入ってみたら、いました。いい子たち。と、アホな戯れ言はここまでにしますが、本書の続編が出たら是非とも読みたいですね。そのくらい興味深かったです。砕けたエッセイのような文体で、読みやすいし。ん?エッセイと言っては失礼か、頭にドスンとくる所も多々あったし。でも一つだけ知って損したかなと思ったのが、川端康成のダジャレ好き。→

  • Sachi さん

    作品の引用が豊富で文章読本のような要素もあって面白かった。鴎外、川端、谷崎、鏡花・・・いずれも短編が紹介されていて、こういう作品もあるのかと興味をそそられるものばかり。あとがきが笑えます。川端も三島も谷崎も、みんなヘンタイ君である。際立つヘンタイ性が日本文学の特徴かも?!なんて(笑)この本全体の構成も良かった。また、三島由紀夫の「憂国」だけにはちょっと厳しい批評になってるところもこういう読み方もあるんだなぁと感心します。小林多喜二の章では色々と考えるものがあるし、夢野久作がでてくる所も嬉しい。

  • Kikuyo さん

    読書案内でも、感想文でも、自分は選ばないような作品を「読んでみたいな」と思わせる文章はすごいと思う。この本に紹介されている作品はどれも読んでみたい。日本文学にこんな作品があったのと、自分の守備範囲の狭さも感じる。にしても、奇っ怪でグロテスクな物語ばかり。そこがまたいいのか。「小説を読むというのは、人間の悲しさに触れることだ。」(著者)

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許光俊

許 光俊(キョ ミツトシ)…1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学教授。著書に『クラシックを聴け!』『オペラに連れてって!』(ともに青弓社)、編著に『究極!クラシックのツボ』『クラシック、マジでやばい話』『オペラ大爆発!』『こんな「名盤」は、いらない!』『クラシック批評という運命』(いずれも青弓社)、共著に『クラシックCD名盤バトル』(洋泉社)ほか。

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